中小企業営業マンの体験談

中小企業のメーカー部門の営業として働いています。実際に働きながら得た知識やノウハウ、経験談を書いています。

営業の本質は“相手を勝たせる”こと

企業は、会社の外から収益を得なければ、会社を経営していくことができません。

そして、会社の外から収益を得るために避けてとおれないのが“営業”です。

今回は営業の本質について書いていきます。

 

 商売の基本は“三方よし

営業とは、他社に対して自社の商品を売り込むことを言います。

では、なぜ営業をしなければいけないのでしょう?

それは、商売を継続していくためですよね。では、もっと深く見ていくと

「なぜ、商売をしていかないといけないのでしょう?」

その答えは、近江商人が広めた考え“三方よし”を叶えて、みんなが喜ぶためです

 

三方よし”の考え方

三方よし」という言葉、はじめて聞かれる方もいるかもしれません。

三方よしとは、今の滋賀県である近江国の商人の「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方です。

つまり、売る側だけでなく、買う側にも。また、その商売が行われることで社会にも喜ばれることが、商売の理想ということです。

 

買い手が満足するのは当然のこと

営業の際も“三方よし”の考えを基本に、取引先と接することが大切です。

先ずは買い手が満足する商品やサービスを提供しましょう。

以下に、「買い手が満足する」とは具体的にはどの点に注意を払うべきかを書いていきます。

1.役に立つ or 意味がある

提案した商品やサービスが“役に立つ”ことが基本になります。

しかし、役には立たなくても“意味がある”商品やサービスもあるので、結局は取引先が満足してくれるようなモノゴトをすすめるのが基本です。

2.利益が出る

 当然ですが、相手の利益を意識するのも大切です。

相手も商売をしているので、相手に利益が出続けて商売を続けてもらえなければ、こちらも商売を継続することができません。

3.継続性がある

 「2.利益が出る」と繋がりますが、提供した商品やサービスで相手の商売を継続する手助けができることが理想です。

また、1回だけの取引で終わることが無いように、お互いに継続できる土台を作るようにしましょう。

 

商品やサービスの提供以外で満足してもらえることも大切

あなたの商売にも“ライバル企業”がいるように、取引先にもライバル企業が存在しています。しかし、取引先はライバル企業の情報については知らないことがほとんどです。

ここで、営業だからこそできることがあります。

そうです、取引先のライバル企業の情報を、営業担当であるあなたは持っているはずです。このような情報を伝えてあげるだけで、取引先にとても喜ばれます。

また、こちらから提案した商品やサービスの売り方や使い方に関して、他の企業や顧客がどのように使っているのかを伝えて回るのも、取引先に喜んでもらうために必要な行動です。

他に、あなたの得意分野で取引先の役に立つ情報を伝えてあげると喜ばれます。特に、ITや外国語はどのような企業でも役に立つので重宝がられます。

 

まとめ

営業の本質は、相手を勝たせることです。最初は自分の利益を後回しにしてでも、取引先の役に立つ(あるいは意味のある)選択をするように心掛けましょう。

そうすることで相手が潤い、こちらにも利益が巡ってきます。